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車のタイヤ交換の正しいやり方|自分で交換する時の危険性と注意点

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車のタイヤ交換を自分でやるという方は意外と多いようです。

スタッドレスタイヤへの交換や、パンク時のスペアタイヤへの交換など、一度は自分でやったことがあるという方も多いのではないでしょうか?

ホイール付のタイヤ交換は、外して付けるだけの単純な作業で、確かに簡単そうに見えます。

しかし、全く知識が無い方がタイヤ交換を自分で行うことは危険で、間違ったやり方をしていることに気付かず、最悪の場合は事故に繋がることもあります。

そこで本記事では、初めてタイヤ交換を自分でやろうとしている方にも分かりやすく、タイヤ交換の正しいやり方や注意点、必要な工具などを解説します。

自動車整備士として車業界に15年以上携わり、修理の知識はもちろん車の売買からコーティングまで幅広い知識をいかして記事を執筆。国家資格の自動車整備士免許だけでなく、中古車査定士などの資格も取得しています。

目次

タイヤ交換は簡単だけど知識が無いと危険!

タイヤ交換自体は確かに簡単な作業ですが、正しい知識が無いとジャッキアップ中に車が落下したり、走行中にタイヤが外れて大きな事故に繋がることもあります。

作業中にハブボルトがねじ切れたり、ネジ山が破損してタイヤ交換が最後までできないことも初心者にありがちです。

とはいえ、正しいやり方と知識、必要な工具さえ揃っていれば、このような事故は未然に防ぐことができます。

初めてタイヤ交換をする時は不安になる気持ちは分かりますが、そこまで心配する必要もないのです。

タイヤ交換を自分で交換したい方はもちろん、それ以外の方でもパンク時にスペアタイヤと交換することがあるため、車を乗る方なら正しいやり方を知っておいて損はありません。

いざという時の為に、役に立つ知識なので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。タイヤ交換の正しいやり方を知っていれば、自分でローテーションを行うことも可能です。

タイヤ交換を自分でやる際に必要なもの

タイヤ交換を始める前に、必要な工具が揃っているか確認しましょう。タイヤ交換自体は車載工具さえあれば一応可能ですが、最近の車は車載工具が無い場合もあるので注意してください。

ここでは、タイヤ交換に最低限必要なもの、作業効率や安全性を高めるためにあったら良いものに分けて紹介します。

タイヤ交換に最低限必要なもの

  • ジャッキ
  • ホイールナットを回すレンチ

この2つは、車載工具として車に装備されているものですが、無い場合はタイヤ交換ができません。カー用品店やネットでも購入できるので、車載工具がなければ揃えておきましょう。

ジャッキには大きく分けて2種類あります。

コンパクトだが安定性と耐久性の低いパンタグラフジャッキ(シザーズジャッキ)少し重くて場所をとるが安定性と耐久性の高いフロアジャッキ(ガレージジャッキ)です。

パンタグラフジャッキは基本的に応急用で、1輪ずつしか上げることはできません。

今後タイヤ交換などをやる機会が多いなら、簡単にジャッキアップできて作業効率もあがるフロアジャッキがおすすめです。

タイヤ交換時にあったほうが良いもの

  • クロスレンチ
  • トルクレンチ
  • 輪留め

クロスレンチは、ホイールナットを回す工具で十字レンチとも呼ばれます。車載工具のレンチよりも力が入りやすく、作業が簡単になるため、特に女性はあったほうが良いかもしれません。

また、トルクレンチは自分でタイヤ交換をする際にはほぼ必須で、ホイールナットを既定の力で締めるための工具です。トルクレンチがあると、ナットの締めすぎでネジが切れてしまうこともなければ、締める力が足りないといったこともありません。

ホイールナットはプロでもトルクレンチを使用して締めるので、事故を防止するためにもなるべく用意した方が安全です。

輪留めは車によっては車載工具と一緒に積んであることもあり、ジャッキアップ時に車輪が動いてジャッキが外れるのを防止します。

タイヤ交換の正しいやり方と注意点

タイヤ交換に必要なものが揃ったら、いよいよ作業に入ります。ここでは、車載工具としても装備されているパンタグラフジャッキを使用したやり方を紹介したいと思います。

まず、ジャッキアップは必ず平らで舗装された場所で行います。凸凹している場所や傾斜のある場所、路面が柔らかい場所でのジャッキアップは転倒の恐れがあるので避けてください。

また、アスファルトも真夏は柔らかくなっていることがあるので、なるべくコンクリートの場所を選んだほうが安全です。

場所が問題なければ、車のエンジンが停止し、シフトがパーキングになっていることを確認します。

(MT車はギアをRに入れる)

サイドブレーキ(パーキングブレーキ)をしっかりかけたら準備は完了です。

ジャッキアップポイントを確認する

ジャッキアップポイントは、ほとんどの車が側面にありますが、車種によって場所や形状が違うので、初めての方は念のため説明書で確認してください。

また、ジャッキアップポイントの形状に合ったジャッキを使用しないと、ボディー側が潰れてしまうことがあります。

パンタグラフジャッキの場合は、車にあたる部分に溝があるタイプと、平らなタイプがあるはずです。

標準装備の車載工具なら形状も合っているはずなので心配ありませんが、自分で購入した場合は注意してください。

外すタイヤのホイールナットを少しだけ緩める

ホイールカバーが付いていてナットが回せない場合は最初に外します。基本的にはハマっているだけなので、引っ張れば外れるはずです。

ジャッキアップする前に、ホイールナットを少しだけ緩めましょう。

ジャッキアップしてからだとタイヤが空転してしまうこともありますし、ジャッキアップ中は不安定なので強い力をかけるのは危険です。

緩めすぎるのも良くないので、半回転から~1回転くらい緩めれば問題ありません。

ジャッキアップする

ジャッキアップする前に、輪留めがあるなら外すタイヤの対角線上にあるタイヤにセットしてください。ホイールナットを緩めたら、ジャッキを使ってタイヤが少し浮く程度まで車を持ち上げます。

パンタグラフジャッキを使用する場合は、ジャッキアップポイントにあたるまでは手で回したほうが早いので、ハンドルはジャッキに荷重がかかってから使用しましょう。

車種によっては、ハンドルが真っ直ぐで、レンチを組み合わせて使用するものもあります。

パンタグラフジャッキは、伸びれば伸びる程不安定になってしまうので、限界まで回さず、タイヤが外れるくらいで止めておきましょう。

交換するタイヤを外す

ホイールナットを回してタイヤを外します。足で軽くタイヤの下側を抑えながら回すと、タイヤが斜めにならずにナットを緩められます。

予め緩めているので、少しレンチを使用すれば後は手で回るはずです。タイヤを外すときは、ハブボルトを傷つけないように注意しながら水平に外します。

タイヤが斜めになった状態で引きずるように外してしまうと、タイヤの重みでハブボルトのネジ山を削ってしまうことがあるので注意しましょう。

外したタイヤは、車体の下(ジャッキの横)に置いておくと、万が一ジャッキが外れてもタイヤが支えてくれるので安全です。

タイヤを取り付ける

タイヤを取り付ける時も同様に、ハブボルトを傷つけないように注意して装着します。最初に下側のナットを手で締めておくと、ホイールが斜めにならずにある程度固定出来るはずです。

ホイールナットはいきなりレンチを使用せず、手で締まるところまで回していきます。最初からレンチを使用すると、ナットが斜めに無理やり入ってしまうことがあるからです。

また、ホイールナットの向きを間違えないように注意してください。特に貫通ナットは、どちら側でも付いてしまうので間違えやすくなっています。

ナットの形状を良くみて、テーパー状になっている方がホイール側です。その後はレンチを使用してナットを締めていきますが、ホイールナットには締める順番があります。

ホイールナットを締める順番

ホイールナットは、対角線上に締めます。4つの場合は十字に、5つの場合は星を一筆書きでかくような順番です。

さらに、ホイールナットは一気に締めず、数回に分けて均等に締めていきます。こうすることで、ホイールの中心がずれにくくなり、変な位置でナットが締まることも予防できます。

ホイールの中心がずれて付いてしまうと、タイヤが振動したりナットが緩む原因になるので注意してください。

また、ナットを本締めするのは、ジャッキを降ろしてからになります。ここで力強く締める必要はありません。レンチを回して硬くなったら、軽くレンチを叩いてキュッと締める程度で十分です。

ジャッキを降ろしてナットを本締めする

タイヤを交換して仮締めが終わったら、車体の下に入れていたタイヤをどかしてジャッキを降ろします。

ジャッキを降ろしたら、ホイールナットを本締めしますが、ホイールナットの締め付けトルクは決まっています。

初心者の方は緩むことを心配して力いっぱい締めますが、それだとほとんどの場合は締めすぎです。

ですから、足で体重をかけて締めるなんてことは絶対にやめてくださいね。

ホイールナットの締め付けトルク

締め付けトルクは車種にもよりますが、

  • 軽自動車なら80~100N・m
  • 乗用車なら100~120N・m

が目安です。既定トルクで仮締め時と同じ順番にナットを締めていきましょう。

締め付けが緩ければ外れる危険があり、強すぎればネジが切れてしまいます。これがどの程度の力なのか分からない方は、安全のためにもトルクレンチを用意しましょう。

トルクレンチを正しく使用すれば、設定したトルク以上の力はかかりません。感覚に頼るのは危険なので、慣れている方もなるべくトルクレンチを使用することをおすすめします。

増し締めのタイミング

タイヤ交換が終わってある程度走行したら、ホイールナットが緩んでいないか増し締めします。

増し締めといってもさらに締め込むというわけではなく、既定トルクをかけて緩みがないかを確認するだけです。

増し締めのタイミングは、走行距離で50~100kmが目安です。

タイヤ交換時に既定トルクで締めていても、走行後に緩む可能性がないわけではありません。トルクレンチ使用の有無に関わらず、安全のために増し締めは行いましょう。

自分でタイヤ交換をする際はナットの種類に注意

自分でタイヤ交換をする際には、ナットにも種類があることを忘れてはいけません。ナットの種類が違うと、既定トルクで締めても後から緩んでタイヤが外れる原因になります。

スペアタイヤは純正ホイールに合わせてあるので、そのまま同じナットを使用しても問題ありません。

しかし、スタッドレスをホイールセットで購入した際など、社外ホイールと純正ホイールでナットの形状が違う場合も多いです。

カーショップなどで購入して取り付けた場合、純正のナットが合わなければ別売りのナットを一緒に購入するはずですが、通販などで購入して純正ナットをそのまま使用する際は要注意です。

タイヤ交換を自分で行う際には、交換するホイールの形状にあったナットを使用しましょう。

まとめ

いかかでしたか?タイヤ交換は自分でもできる簡単な作業です。しかし、正しい知識ややり方を知らなければ、事故に繋がる危険もあります。

もし、自分でタイヤ交換をするつもりなら、必要な道具を揃え、安全に作業できる環境を整えてから行うようにしてください。

タイヤ交換は組み換えと違って工賃もそれほど高いわけではないので、危険性があることを理解した今なら、やっぱりプロにお願いしようと思う方もいるでしょう。

何事も自分でやってみるというのは大切なことですが、無理のない範囲で自分にあった方法を選択してくださいね。

また、交換時期を過ぎたタイヤは性能が大きく低下するため、早めの交換が必要です。

特にスタッドレスタイヤは使用期間が短く、保管している間に交換時期を過ぎていることもあるので注意しましょう。

タイヤの交換時期の見分け方は、下記の記事を参考にしてください。

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自動車整備士として車業界に15年以上携わり、修理の知識はもちろん車の売買からコーティングまで幅広い知識をいかして記事を執筆。国家資格の自動車整備士免許だけでなく、中古車査定士などの資格も取得しています。

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