新車を購入する際に、ディーラーからボディーのガラスコーティングを勧められたことがある人は多いでしょう。
なんとなくコーティングは必要かなと感じていても、金額をみてどうしようか迷ってしまう人も多いと思います。
・本当に金額分の価値はあるのか?
・そもそも相場はいくらなのか?
そもそもガラスコーティングがどういうものかも分からない人からすれば、このように考えるのは当然です。
そこで本記事では、ガラスコーティングの価格がどのように決まるのかということや、施工業者ごとにガラスコーティングの料金相場をまとめました。

これからガラスコーティングをかけようか迷っている人や、安くコーティングをかけたい方は参考にしてください。
ガラスコーティングの価格
ガラスコーティングの価格は主に3つの要因で決まります。
それは、
- 車の大きさ
- 施工業者
- コーティング被膜の強度や持続性
です。
安いガラスコーティングだと軽自動車や小型車なら2万円程度ですが、その分コーティング被膜の持続期間も短くなります。いわゆるガラス系コーティングと呼ばれるものがそうです。
一方、耐久性が高いガラスコーティングだと、基本的に3年以上の耐久性があり、価格が10万円を超えることも珍しくありません。
ワゴン車やSUVなどの大型車になれば、ガラスコーティングだけで20万円以上かかってしまうこともあるでしょう。
では、もう少し詳しく価格の違いを見てみましょう。
車の大きさによる価格の違い
ガラスコーティングの施工は基本的に車が大きいほど手間がかかります。単純に大きな車ほどコーティングを塗る面積が広いからです。
そのため、車の大きさは細かく数種類のサイズに分かれていて、
- SSサイズ・・・8.5㎥未満(ミラ、ムーブ、ワゴンRなど)
- Sサイズ・・・8.5㎥~10.5㎥未満(ヴィッツ、フィット、ノートなど)
- Mサイズ・・・10.5㎥~12.2㎥未満(カローラ、プリウス、リーフなど)
- Lサイズ・・・12.2㎥~14.0㎥未満(クラウン、フーガ、フリードなど)
- LLサイズ・・・14.0㎥~17.7㎥未満(アルファード、エルグランド、ステップワゴンなど)
- XLサイズ・・・17.7㎥以上(ランドクルーザー、BMW:X7、ベンツ:GLクラスなど)
のようになっています。(業者によって若干の違いはあります)
ちなみに、全国展開していて知名度のあるダイヤモンドキーパーを例に挙げると、SSサイズは47,500円(税込)ですが、LLサイズになると67,500円(税込)です。(価格は店舗により異なる)
このように、車種によっては同じコーティングでも数万円の差があるので、事前に自分の車がどのサイズに分類されるのかを確認してからガラスコーティングを利用しましょう。
施工業者による違い
ガラスコーティングは施工する業者によっても価格は全然違います。
ガラスコーティングの施工業者は増えてきていますが、
- ディーラー
- コーティング専門店
- ガソリンスタンド
の3つが主な施工業者になるでしょう。
単純に価格だけの比較をすれば、ディーラーやコーティング専門店は高く、ガソリンスタンドは安くなっています。
ただし、ガラスコーティングの耐久性や施工技術、設備による違いもあるので、価格だけで判断するのは避けた方が良いでしょう。
また、カー用品店でもコーティングはおこなっていますが、その多くはガラス系コーティングです。



ガラスコーティングとガラス系コーティングの違いは下記にまとめてあります。


コーティング被膜の強度や持続性による違い
一般的に本格的なガラスコーティングであれば3年程度は被膜が持続しますが、さらに高耐久のガラスコーティングになると5年以上の耐久性がある場合も多いです。
耐久性の違いは使用するガラスコーティング剤だけでなく、施工方法によっても変わります。
重ね塗りすることでコーティング被膜を厚くすることが可能で、その分手間がかかって価格も高くなりますが、コーティング被膜が厚い分長い期間持続するでしょう。
【業者別】ガラスコーティングの相場
ガラスコーティングの価格が違う理由についてわかったところで、業者別にガラスコーティングの相場を見てみましょう。
それぞれのメリットやデメリットも併せて紹介していくので、施工業者を選ぶ際の参考にしてください。
ディーラー
ディーラーは新車購入時にコーティングを勧めてくることも多く、いくつかコーティングにも種類が用意されています。
それでは、トヨタの新車購入時にかけられるコーティングを例にサイズごとの料金をみてみましょう。店舗によってメニューや料金が変わりますので、参考程度にご覧ください。
また、調べたところその他のディーラーも概ね同じような料金ですので、大体の相場は分かると思います。
QMIセンチュリオンコート (ガラス系) | QMIグラスシーラント タイプT-Ⅱ(ガラス系) | |
---|---|---|
SSサイズ (軽自動車など) | 110,000円 | 55,000円 |
Sサイズ (タンク・アクアなど) | 116,600円 | 58,300円 |
Mサイズ (プリウス・カムリなど) | 125,400円 | 62,700円 |
Lサイズ (プリウスα・ハリアーなど) | 136,400円 | 68,200円 |
LLサイズ (アルファードなど) | 151,800円 | 75,900円 |
※上記は新車時の価格(税込)です。コーティングメニューは上記以外にもあります。
まず、上記の表からもわかると思いますが、ディーラーのガラスコーティングは被膜の硬度や耐久性も劣るガラス系コーティングです。
ですから、コーティング被膜を保つためにアフターメンテナンスも必要で、その都度1万円程度の料金が別途発生します。
ディーラーのコーティングは新車購入時にオプションとして依頼できるので、自分でお店を探したり持っていく必要がないというのはメリットです。
しかし、ガラス系コーティングにしては料金が高すぎますし、別途メンテナンス費用がかかるというデメリットがあります。
コーティングの施工は自社でやる場合と外注がありますが、自社の場合はおそらく新車ということもあり磨きすらしていないでしょう。
特にこだわりもなく、価格より手間の少ないほうを選ぶ方には良いかもしれませんが、それ以外の方には全くおすすめできないコーティングです。
コーティング専門店
コーティング専門店のコーティングにも種類があり、専門的な知識をもつ熟練された技術者が施工してくれるという安心感があります。
ディーラーやガソリンスタンドなどにはない設備が整っていて、本格的なガラスコーティングはもちろん、一部のお店ではより耐久性の高いセラミックコーティングというのもあるようです。
コーティング専門店はそれぞれが独立したお店なので、当然ながらメニューや価格は違います。あくまで参考程度ですが、概ね下記のような価格です。
ガラスコーティング | セラミックコーティング(1層) | |
---|---|---|
SSサイズ (軽自動車など) | 7~10万円 | 約10万円 |
Sサイズ (タンク・アクアなど) | 9~11万円 | 約12万円 |
Mサイズ (プリウス・カムリなど) | 10~13万円 | 約14万円 |
Lサイズ (プリウスα・ハリアーなど) | 12~15万円 | 約16万円 |
LLサイズ (アルファードなど) | 13~17万円 | 約19万円 |
※上記の表は千葉県内の複数の専門店を調査した結果です。
※新車時の価格で中古車は状態によって価格が変動します。
新車時は通常よりも下地処理が楽になるということもあり、多くのコーティング専門店では割引をしています。
専門店は高いというイメージがあった方も多いと思いますが、ディーラとほぼ変わらないか、お店によっては安いくらいです。
専門店のガラスコーティングは基本的にメンテナンス不要(日々の洗車は必要)なので、トータル的にみれば金銭的なメリットもおおきくなるはずです。
ただし、お店によって技術力や設備に差があることも多いため、信頼できるお店を探したり見極めるのに手間がかかるというデメリットがあります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでガラスコーティングを扱っているお店のほとんどは、ダイヤモンドキーパーなどでお馴染みのキーパーコーティングを扱うお店でしょう。
独立した店舗となっているキーパーラボとは違い、ガソリンスタンドはフランチャイズであるキーパープロショップがほとんどです。
同じように見えて結構違いがあり、コーティングの料金も店舗によって少し違いますが、大きくは変わらないので元となっているキーパーラボの価格を見てみましょう。
ダイヤモンドキーパー | 鏡面研磨 | |
---|---|---|
SSサイズ (軽自動車など) | 47,500円 | 41,900円 |
Sサイズ (タンク・アクアなど) | 52,500円 | 46,100円 |
Mサイズ (プリウス・カムリなど) | 57,500円 | 50,300円 |
Lサイズ (プリウスα・ハリアーなど) | 61,300円 | 53,500円 |
LLサイズ (アルファードなど) | 67,500円 | 59,700円 |
※上記の価格はキーパーラボ公式サイトに記載されている価格で全て税込です。
ダイヤモンドキーパーはディーラーや専門店と比べてかなり安いのがメリットです。コーティング被膜はノーメンテ(洗車は必要)でも3年耐久で、保証はありませんが施工証明書もついてきます。
専門店は新車でも研磨するところがほとんどで、仕上がりを求めるなら研磨したほうが良いですが、新車の状態を保てればよいというなら研磨なしでもよいかもしれません。
もしくは、1万円程度で軽研磨というオプションがあるので、そちらを検討しても良いでしょう。
デメリットとしては、ガソリンスタンドはフランチャイズのプロショップということもあり、独立した店舗であるキーパーラボとは施工環境が大きく違うことです。
キーパーラボは密閉した作業スペースや照明などの機器が充実していますが、ガソリンスタンドには無い場合もあります。
また、施工技術もガソリンスタンドはかなりバラつきがあるので、施工環境と併せてその店舗に安心して任せられるか自分で判断しなればなりません。



直営であるキーパーラボが近くにあるのであれば、個人的にはそちらをおすすめします。
DIYでやる場合
ガラスコーティングは必ずしも業者に依頼しなければいけないものではありません。ディーラーで扱うガラス系コーティングなら誰でもできるレベルです。
カー用品店にいけばガラス系コーティング剤は色々売っているでしょうし、価格は1,000~2,000円程度で購入できるはずです。
ただし、本格的なガラスコーティングとなれば少し違います。ガラス系と比べて施工が難しいため、そもそもカー用品店などでは売っていないかもしれません。
とはいえ、通販であれば有名なピカピカレインなどの本格的なガラスコーティングは購入できます。


ガラスコーティングの仕上がりを大きく左右するのは下地処理で、新車の場合であれば施工環境さえ気を付ければ比較的簡単に施工が可能です。
値段も1万円程度で購入できるので、コーティング費用をできるだけ安くしたい方や、DIYに挑戦したい方はやってみてもよいと思います。



自分でやる時の注意点などは下記の記事を参考にしてください。


コーティング専門店の選び方
最後に、ガラスコーティングを専門店に依頼したいと考えている方達のために、良いコーティング専門店の選び方を紹介しておきます。
専門店を選ぶ上で特にチェックしたいポイントは、
- 施工環境や設備
- 知識や技術力
- 評判や口コミ
といった3つでしょう。
コーティング専門店であれば施工環境の重要性は理解しているはずなので、優良店であれば雨風が入らない密閉された作業ブースが用意されているはずです。
さらに、磨き残しやコーティングのムラなどを発見しやすい照明器具、コーティング被膜をしっかり硬化させる遠赤外線の乾燥機があると尚良いです。
コーティングに関する知識や技術力があるかは、実際に話してみるとなんとなく分かると思います。わからないことや不安な点は見積り時などに残さず聞いておきましょう。
ホームページなどがあればチェックし、施工実績や利用者の口コミなどを参考にするにもおすすめです。
まとめ
車のガラスコーティングは、業者によって価格が全然違いますし、車の大きさなどによっても変わります。
新車時に勧められるディーラーのコーティングはあまりおすすめできないので、せっかく高額な料金を払うなら専門店に依頼することをおすすめします。
また、ガラスコーティングをかければ傷や汚れがつきにくくなったり、日頃の手入れが楽になるというメリットはありますが、洗車をしなくてよいわけではありません。
洗車をしなければ本来数年間の耐久性があるガラスコーティングも早く劣化してしまうので、高額なコーティングを無駄にしてしまわないよう注意してください。
手洗い洗車がベストですが、洗車しないよりは洗車機の方がいいですし、間違った手洗い洗車は洗車傷の原因になります。



自分に合った洗車方法を選び、無理のないメンテナンスをおこなっていきましょう。

